CVSの生態図鑑

自分の周期性嘔吐症(CVS)の症状記録とともに、いろいろな視点で生態観察します

精神面について

精神面については、今思えば昔から色々と困ることがあったが、20歳の冬(つい半年前)に

軽い「双極性障害」かもと診断されている。

               〈ちょっとおかしいと思った年〉

 

大学1年の冬は、初めて下宿先で過ごす冬で、北陸地方なので寒い。でも雪がいっぱい降って面白かった。❄️毎日どんより冬雲空に、キンキンの朝。霜の光に照らされて心がさっぱり洗われるよう。

その1月は楽しかったがどこかうつ気味なのも感じた、ああ冬うつだな、と思った。

2月に入り、春休みがきて課題から解放された。2ヶ月自由なのが嬉しくて、突然解放的になり自由奔放に動き始めた。喫茶で初めての飲食店バイトを始めた。近くの観光地を一人で歩き回り、バイト帰りや何もない日も毎日のように観光スポットや美術館をめぐる日々。そのうち地元の文化に触れて詳しくなってきて好きになった。

2月終わりに高校の友達が自分の大学の卒業制作展を見に来る直前、周期性嘔吐症の発作が突然出てしまった。しかし、吐き気は6時間ほどで治り、普通の生活に戻るのも早く翌日には元どおりだったので通常通り元気に友達を迎えられた。食べ物もしっかり一緒に食べて楽しかった。

3月、初旬も友達とバレエを見に行ったり、1年浪人してこちらの大学を受ける友達と再会したり、のんびり過ごした。中旬から車校の合宿が入っていた。実家から合宿先へ。2週間、一人で行ったが合宿中も地元を散歩したり友達ができたりしてとても楽しい合宿になった。

車校卒業して間も無く春休みも終わり、少しバタバタしながら2学年がスタートした。

 

4月、不安がいっぱいな中授業が始まり、それなりに頑張った。

5月はゴールデンウィークや、美大同士の交流イベントなどがありとても充実していた。先輩の家に自分から遊びに行ったり、他の美大の友達と会ったり、いつもの自分よりアクティブで理想通り楽しんでいたので、流石にあれ?夢かな...と感じながら過ごしていた。

下旬から、なんだか急にだるさを感じ始めた。月経前かなと思ってあまり気にしないようにその後も過ごした。

6月、梅雨入りもあってか頭痛と疲れやすさが目立ち始めた。課題に区切りがつき新しい課題が始まって友達といろんなところへ調査に行く活動をしていた。グループ行動だから、午前の活動だけですぐ疲れて、消極的な態度になってしまって申し訳なかった。友達の車でいろんな場所へ行ったり外食したり、みんな楽しそうにしているのに私はなんだか足を引っ張るようで悲しくなる日がいくつかあった。

課題が詰めに入り、夜更かしが増えて行くと、脳が朝も夜もずっと冴えた状態を保つようになり、まただるさや疲れは感じなくなってきたのでやりたいことに集中し始めた。

7月、夜更かしも課題もピークになって、忙しさがやりがいに置き換わって充実を味わいながら過ごしていた。いつの間にか予定をあれこれ入れて、ハードで大変で、楽ではない学業ができることがすごく幸せだと思うようになった。

そしてその月20歳の誕生日を迎えることができた。

課題と同時にワークショップ企画サークルの活動も同時進行していて、両方の進度に拍車がかかってきた頃には週2で徹夜する、集中するとご飯もどうでもよくなって粗末になる日々になっていた。

下旬、課題が疲れてきて(今回はちょっと苦手分野だったのもある)作品になんの情熱も持てなくなってきて、サークル活動にちょこちょこ逃げた。楽しいと感じることをやろう、と思った。課題の最終プレゼンの前日には、頭が真っ白になってプレゼン準備が全然進まない状態になっていた。白紙で出すのはまずいから、同じく苦戦する教室のみんなを横目に一晩かけてなんとか最低限の提出物を仕上げて、プレゼンを終えた。

頑張れなかったことが悔しくて、なんの達成感も感じず、体も頭もすっからかんの感覚で夏休みに入ることになった。

 

8月、サークル活動が中旬まで続き、ほとんど体力が尽きた状態でなんとかやり遂げた。もうほとんどガス欠状態で、ワークショップ中は無感情で魂ぬけたような表情で過ごしていた。

それが終わるととうとう何もできなくなった。全てから逃げたくて、夏休みにやろうと思っていた作品も断念、完全うつ状態でそれでも帰省途中に観光地を巡って帰ることができる突発的な体力もたまにあった。実家に帰っても体はしんどかった。しょっちゅう息苦しくなる。何と無く憂鬱気分。家族と出かけても今までみたいに楽しめない、車の中が狭いことが息苦しい。

体重を測ったらいつの間にか5キロ減っていた。内科に行ったが異常なし。

9月いっぱいまでの夏休みは休息することに。9月すぐ下宿に戻ったが不安と焦りで暗い1ヶ月になった。毎日、学業に手をつけられないことに罪悪感や焦りを常に感じていて、気分転換にと絵を描いても、勉強してみても、何やっても楽しくない。学校に行ってみると作品作りをする友達がいた。「何も楽しくないどうしよう」というと、その状態が理解できないようである、「俺は好きなことばっかりしてるよ、温泉いいよ!」と言った。私は自分真面目に考えすぎかな、と思った。また「何かてつける前に不安にならないか」と聞いた時も、「ハマってることにすぐ集中するし不安にはならないかな..」と言ってて、話が噛み合わないようだ。

あえて何もしていないが故にそりゃ怠けてたら何も楽しくないし不安になるだろうとどれも言い訳にしかならなかった。

 

10月に入り、また普通の日常に戻った。いつも通りやることが降りてきて、それに従えばいいので私はもと通りになった。しかし学祭が近づくと、なぜか「楽しい学祭が来る」と周りのテンションが上がるのに全然実感がない。「がくさい?」という感じ。

その頃課題と別に東北支援プロジェクトに参加していたこともあってそっちに集中していた。また忙しい日々になる。

11月そのプロジェクト準備と学祭が重なった最中、周期性嘔吐症の発作が出る。前もって1日休むことにしていたので、その期間内で復活させることができた。これからも発作時は前もって休みをとって対処することになるのかな、と感じた。

プロジェクトは翌週に終わり、終わった日の夕方は頭痛がガンガンきていて、魂も抜けかけていた。達成感というよりは突然に筒抜に終わってしまったという感じ。

プロジェクト後はまた不調が出始めて続く。最初の週は失望感、その次はひどい眠気、その次は頭痛続き、冷え...

こんなに頑張っているのに体力着くどころかガクンと落ちていくのはやっぱりおかしいと思って、11月終わりにやっと保健室に相談した。

学校のカウンセリングも受けて、冬は休んで年明けから頑張ればいいとアドバイスをもらい、体調のためにクリニックで漢方をもらうことに。

12月終わり、何度もためらってようやく漢方もらいに行ったメンタルクリニックで、「軽い躁鬱病」かもと診断をうけた。

最初は信じなかったので気になかったが、冬休みに帰省しても憂鬱感が抜けない、散歩しただけで疲れるというままだった。

それでも成人式はどうしても楽しみがあったので徹夜で作品集を作って持って帰った。その1日は人が変わったように友達にたくさん話しかけて楽しい日になった。そしてまた下宿に戻る、その週に発作がでた。

今回の発作はかなりしんどかったので母にきてもらった。

漢方で体は軽くなってきたし、発作も3日ほどかかって回復したが、今度はどうも課題に集中できなくなっていた。何か焦って、怖くて、泣きたくなって、1日の感情がガタガタで2月の課題提出までズルズル続いた。

2月の中旬、春休みが来たらまた発作が出た。2020は月1で発作が出ていることに焦る。

また母にきてもらうことになり、休息期間にして、メンタルクリニックに通う。漢方でなくて薬治療を進められたが、精神薬と周期性嘔吐症との兼ね合いを考えて大学病院で詳しい検査を受けに行った.

脳波検査で少し自律神経の乱れがあることがわかったが、そのほか異常なし。

周期性嘔吐症の対処はまずストレスをコントロールすること、躁鬱については軽いので,

躁混じりのうつかもしれない、「クエチアピン」という軽い薬だけを飲んで様子を見ることになった。

 

躁鬱を知ってからいろんな本やネットで調べて、何となく昔から思い当たるような気がしてきていた。でも周りの人は分からなかったそうなので、自分が言うだけではなんとも言えない。

心当たりあるのは、理由もなく気分の変化が激しいこと、夜更かしばかりしていたこと、急になんでもやれる気がしてくる時間帯があること...

 

4月以降は紹介してもらった近くの精神科に月1で通いその都度様子を報告することになった。

3月からは気分がいい時もたまにあるがハイにまではならず、基本ずっとうつ気分でいる。

初めてニート生活をしたようなもので、気のむくことをのんびりやって過ごした。