CVSの生態図鑑

自分の周期性嘔吐症(CVS)の症状記録とともに、いろいろな視点で生態観察します

児童期

                 〈小1〜小6〉

小学生では年数回の学校行事が終わるたびに周期性嘔吐症の発作が出ていた。

精神面では、家の外ではすごく静かな人柄のわりに、1日のうちの気分の変化が激しかった。

 

小1

・人前がすごく緊張して、他人の前にいるだけで自分を避けだしてしまうような気がして、教室では大人しくしていた。でも友達はたくさんいる。特になかのいい友達といつも一緒に帰った。1対1のおしゃべりなら普通に喋れる。

・いつも行動が周りより遅くて、全然全体の動きを見てないので、たまに怒られた。ショック..

学校で得意なことと言えば図工と掃除で黙々と無心で手だけ動かしてる作業。寒い中校庭の掃き掃除を文句も言わず鼻を赤くしながらしていたのを、先生が心配しながらも褒めてくれた。

体:やはり朝は弱い。班で登校するのにいつもギリギリで行っていた。

小2

・なかのいい友達が多く同じクラスになれたので楽しかった。担任の先生も新米で、明るく優しくて、よく褒めてくれたので大好きだった。

班長もやっていた気がする。あと、図工の粘土や、国語で絵から物語を考える授業で、友達よりもクオリティ高くのびのびとやったので先生が驚いたりした。また文章書くのも好きで毎日提出する日記も、先生が読むのが楽しみだと言ってくれた。

・アドバイスよりも、細かいいいところを言ってくれるいい先生だった。

体:朝はみんなと登校できても、すごく眠いので無言で下向いて歩いていた。給食のとき必ずトイレに行く。

 

小3

・初めて男の先生だったけど、面白くておっとりした人。

・先生は私が無口だからか、いろんな面白いこと教えてね、と言っていたけど話すのは恥ずかしかった。

・気分といえば、朝は起こされたのとかが嫌でずっと憂鬱、今日は悪い日と思い込むのだが、学校で友達に声をかけられた瞬間気持ちが軽くなって突然いい日に変わったりする。

基本失敗したことややろうとしてやらなかったちょっとしたことでも、後悔を1日から1週間くらい引きずって、何か周りからの干渉がない限りずっと同じことを考えている。

体:朝はやはり弱くて、この頃からか送迎してもらうことの方が多くなってしまった。

登校班の子の目が気になって、朝が好きになれるわけがない。

 

小4

・厳しめのテキパキした先生になって、散々思い知らされた。この年に、社会の厳しさを味わわされた、とすごく思った。まず自分の行動が遅いこと、算数の問題を休み時間までかかって解いてそれでも理解できなかったこと、声が小さいこと、言われてすぐ行動しないこと、朝遅刻すること、全部指摘されて、今までほっといた苦手は全部社会で通用しないことなんだと思い知らされて、この時の痛むような気持ちは覚えている。

なんか先生は怖いし、いたずらしてくる友達もたまたま同じ班になって、いつもビクビクしながら過ごした。

・そんな中私が心を寄せるのは絵や絵本づくりで、この時に絵本作家になりたいとおもった。

・そして、習っていたバレエもだんだんハード(週5)になってきて、ほかの習い事やらも行っていて超ストイックな年だった。

今思えば4年生の時のハードさで、ストイックに耐える力がついたのかもしれない。

体:完全に送迎で登校することになる。理由は起きられないだけなのでたまらなく恥ずかしながら教室に入るけど毎日続くし。友達に何か病気なの?と言われてしまい余計恥ずかしかった。(病気でしたが)

周期性嘔吐症は例年通り3、4回だったと思う。春休みに頭痛がするようになる。

 

小5

・今度は穏やかな先生で、クラスも穏やかな感じだったので、のんびりした年になった。

・この時から、時間が速く感じるようになった。今まで何も気にしてなかったのに、大切な時間がどんどん滝のように流れて行ってしまうので、怖かったしどうしようもなかった。

・一度班長に立候補したことがあるが、人数が一人多かったので、自信をなくして降りたことを覚えている。

・朝、私は挨拶くらいで一切話さないので、友達にどうして普段はすごく喋るのに朝はシーンとしてるの??とズバッと指摘されたのが自分を知る重要な思い出になっている。

体:相変わらず朝は遅刻。朝はテレビをつけるのだが、8時前の遅い時間に流れるアニメが始まると遅刻した感が増してさらに憂鬱になっていた。ご飯もまともに食べられない。

また姿勢から腰を痛めるようになり、バレエで足も痛めるので、毎週接骨院に通っていた。小5か分からないけど運動会のあとに周期性嘔吐症発作がでるとかも。

 

小6

・小学校最後の年。流石に気持ちは引き締まった。最高学年なので色々大変なこともあったのによくいけてたなあ。そして給食もなぜか全部時間内に食べられる日が多くなり、なんだか自信も大きくなった。

・1学期に同じ班になったメンバーが普段あまり話さない顔だったので嫌われないか怖くて全然話せなかったのを覚えている。全く差別でもないのに、人によって心を開く度合いがあまりにも違うので、すごくやりづらかった。

・また私はよくぼーっとしているので、歴史の時間に、私が窓の外を眺めているのに先生が気づいて、そしてしばらくクラス全員私に注目していたのに、私は全然気づかなかったことがある。あとからみんな笑って、可愛いねとかどうしたのとか言う、私は苦笑い。

体:体力がだいぶ付いてきて、「普通」に少し近づいた気がする。バレエでも、「足は」強くなったと言ってもらえた。足は。

夏休みに家族で旅行行った後に発作が出るとか。旅行中すごく楽しかったけど、何か水分が恋しくて、体の奥に疲労感が隠れている感覚をなんとなーく感じてはいた。

実はバレエの先生もストイックなほうで、学校とは別に3歳の時からバレエ生活を送った。恥ずかしがり屋なので集団で踊るのに合わせるので精一杯。体も小さいのでひ弱キャラみたいな気持ちでずっといた。体も硬い方だし、でもバレエのおかげで代謝がよかったし、挨拶の仕方も知った。

 

 

小学生は勉強、登下校、習い事、給食、日直、クラブ、休み時間、友達、趣味、家族..人生で一番経験の色数が多い,大変だけど充実する時代だなと思った。

思い出はまだまだあるけど、詩か何かに書き起こして記録しとこうかな。