CVSの生態図鑑

自分の周期性嘔吐症(CVS)の症状記録とともに、いろいろな視点で生態観察します

2021年6月〜7月

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・この2ヶ月間は生理が来なかった。

・6月はじめ、オンライン授業で、不安になったり、急に気分が上がって夜胸が苦しくなったりして、不安定。レキソタンでやっと学校にいった。

・一度帰省の後の帰沢は憂鬱だった。

体の中の渦巻き

今日は頭痛があったからなのか、気分が不安定だった。その気分の状態について書く。

起きた瞬間から(起きる前からかもしれない)頭痛だった。痛み自体は薬で30分後くらいに治ったが、前後は精神不安定だ。痛い時は嫌なことばかりが頭に浮かんでいて、痛みが治ってくると同時に気分が良くなっきて、楽しみなことを考えて、喋りたくなるくらい。その軽い陶酔感が15分くらいあった後、また気分は揺らぎ始めた。楽しいことが一旦頭から通り過ぎると、退屈がやってきて、なんだかモヤモヤしたスッキリしない気分になってきた。頭痛の余韻かな、とその時は仕方ないと割り切れた。

でも1時間後も、ムラムラモヤモヤしていて、もう外へ散歩に飛び出さないとどうにもならないということになった。雪が降っていたので仕方なく厚着をして、音楽を聴きながら早足で近くの堤防へ歩いていった。音楽にのっている間は気持ちよかった。何も言い分はなかった。

しかし、一旦気持ちが高まったところで、あとは急に切なく空気が抜けて行く一方で、外へ出たスッキリ感は残らなかった。また新たにモヤモヤしながら疲れとともに家に帰るのだった。

 

帰ってすぐ横になった瞬間、自覚した。この胸の中のぐるぐるした超不安定な渦巻き現象を。体がじっとしたことで、気分のモヤモヤはまるで竜巻きのようになって胸の中で踊っていることをはっきり感じ取れたのだ。これは頭痛がなくったって今までもなんども起こっていて、私を布団の中に閉じ込める要因だったのである。それは今日のように朝から起こることも多かった。どんな現象なのかというと、それは数時間から1日続くことが多い気分の波で、その間じゅう、頭の中では嫌な思い出、悪い未来が思い起こされたり、イライラしたり、何も考えなくても暗闇や灰色の気分に直面したりする。とにかくとにかく、頭の中はせわしなく、そしてずっと暗い気持ち嫌な気持ちなのである。時間が経つとそれらの渦巻きは激しくなり、竜巻きのようになって私自身がどんどん巻き込まれていってしまう。

それを体験している間、ひどくなるまで自分が何かモヤモヤしたものに引きずられていることに全く気づかないので、延々と悪い妄想にどう答えたら良いか考えてしまう。もちろん考えても答えが出るものではない。

そして、

その間じゅう、体の外にはなんの症状も出ないし、口でいうこともできないので、当然周りの人は気づかない。私は揺れる竜巻きのバランスに耐えながら、体の外の全く平然とした日常を横目でちらと見る、でも誰も気づかないし、自分でさえ今までは気づかなかった。自分が悪いのだと思っていたから。

これが考え事とか自分のせいで起こっているのでない事を証明するのは、このぐるぐるが起こっている間、本当は動きたい(やりたい事があったり)と思っている事である。どうしようもなくて横になっているときも、今日は出かけたくないんだなと思われているかもしれないけど、本当は出かけたいときもある。しかし、動いたり何かすると竜巻きが大きくなってしまいそうなのである。渦巻きが加速して目の前がクラクラする思いなのである。

困ったことに、胸中のぐるぐるの間、それを誰かに訴えることは簡単ではない。胸に力が入っており、全く喋りたい気分ではないから。ぐるぐるが軽くなった時、ちょっとしたことなら言えそうだが、気持ちを声に出すだけで先ほど同様竜巻きが加速しそうだし、何よりちょっとしたことをいっただけでは(今日は動きたくない気分なんだなくらいのことしか)何も伝わらず、むしろ胸の中でぎゅっと力を入れて保っていたものが、声を出した時するっと腰を抜かしてしまう。そして余計にひどくなる。だからじっとして治るのを待つか、忘れて気分転換になるものを見つけるかである。なかなかうまくいかないけど。

 

一般には、この症状のことを「落ち着かない」とか、「胸がざわつく」とかいうのかもしれないけど、一言でそういってしまうのは、無理がある。

 

今日は、この竜巻き現象が自分の言動からではなく、発作的に起きているように客観的に感じたので、ぐるぐるを感じながらその全て(何を感じているか全部言葉にするのは難しい)をここに書いて、少し発散することができた。でも、余韻が残っているので2021年最後の日は少し暗く寂しく終わるかもしれない。来年またぐるぐるが起きたら、レキソタンを試してみよう。

不思議の国のアリス症候群

小さい頃、「不思議の国のアリス症候群」というのがあった。まだ認知度は低いが、子供に多い症状で、遠くのものが大きく感じたり、自分の体が実際のサイズと違って感じたり、時空体験の異常、浮遊感などが主な症状。

私の場合は、周期性嘔吐症の発作が出て嘔吐が治って最初に寝たときの夢の中でこの症状を体験する。巨大な球体が現れ、ちっぽけな私がそれを見ている、ところを客観的に見ている夢。球体はどんどん大きくなり、同時に私はどんどん小さくなる。その変化がすごく気持ち悪いっ

起きても気持ち悪さだけが残っていて、でも嘔吐は治っているからなんとかものが食べられるようになっていく。

現在はこんな夢は見なくなった。でも巨大な何かをみるとなんとなくトラウマを感じるし感覚を思い出す。

しかしアリス症候群は偏頭痛が原因とされている。この名前も、不思議の国のアリスの体が小さくなるエピソードからきたもので、作者のルイスキャロルも偏頭痛を持っていたとされている。

http://www.kinoshita-children.jp/院長コラム/不思議の国のアリス症候群/

 

また、今持っている他の症状もある。

・急にゆっくり体が回転する感覚

・目の前至近距離に膜か壁みたいなものが存在している感覚(その幕は何か巨大なものにも思える) (同時に(または)日常から体が突然宇宙空間に放たれたような、無重力感??)

・景色が一瞬だけぐやんと歪む体験もある。

・視界が半分くらいに感じられて、目を開いても狭いまま(だからと言って見えない部分は存在しない)

これら、本当に何を変なことを言っているのか...と自分でも思うが、たまーに、突然起きるので謎の現象。これらは偏頭痛の直接の症状とは言いにくいし、CVSの症状にも当てはまらず、めまいなのかもしれない。でも巨大なものというところから、アリス症候群の症状の延長だったりして...と思ったのでここに書いておいた。(母は天井の模様がエレベーターのように動きだし延々と動き続けるのが見えるらしい、これも気になる)

かと言って、母も私も日常生活ではなんの気にもとめずやり過ごしている。

しかし、これらの症状はまだネット上に見つけていないので、アリス症候群とは肯定できない。

 

 

 

ダメ人間だ

自分のこともまともにできないダメ人間だから、何もしないほうがいい。

 

さっきまで気分が良くて、ワクワクしてたのに、午前の準備をしているうちに自分のことまで他人にやってもらってることに気づいて、がっくりした。

 

まず自分のことができる前提でこれからもやっていくべきなのに...ごはん、掃除、洗濯、荷物の準備、体調管理、その他全部......気分を保ちたくてどっか遊びに行ったり、好きなことしたり、ご飯も手伝わずに外へ出て行ったりして、今日は機嫌がいい良い日になったなとか思ってる裏で、自分のやるべきことをすっぽかして誰かにやってもらってる事実が後から浮かび上がる。これだから、本当に自分の気持ちだけのために動いちゃだめだ、じゃあどうしたら気分不安定と付き合いながら自分のことやれるようになるのと疑問が晴れない。

でもそう思ってる今は自分のことやること優先して、ダメ人間として他には何もしないほうがいいじゃないかときっぱり断言する。頭の中で。